3
side.葵
「んっ、んんっ……んうっ…」
シーツを噛んで、快楽に耐えた。
両手はシーツを握り締めていて、僕の左右に置かれた朝倉さんの手をじっと見つめていた。
「ふうっ……んっ、ん…!」
「へぇ……なかなか我慢強いな」
「んあっ!んっ…んー…っ」
四つんばいになって、後ろだけ高く上げさせられて。
朝倉さんが前後に動くたびに、ぎしぎしベッドが鳴った。
「どこまで耐えられるだろうな?」
「あ、っやあ……っ!」
律動はそのままに、僕のモノを握った。
扱われるたびにぐちぐちと音が響き、快楽もさらに大きくなる。
「ふう、ぅ、えー…っ」
気持ち良い。
痛い。
苦しい。
熱い。
隣の部屋にいる結衣ちゃんには気付かれたくなくて、必死で。
そんな僕を楽しんで見ている、朝倉さん。
いっぱいいっぱいになって、泣いてしまった。
「ふぇ、んっ……んっ、え」
「なに、泣く程気持ち良い?」
「ちがっ……おねが、もう、止めっ」
こん、と、ドアが鳴った。
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