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「………眠い?」
「う……」
ソファに戻って、飲み物のみつつ、ぽつぽつ会話。
DVDも見たし、日差しも丁度良いからかな、うつらうつらしてしまった。
「横になれば」
「や、でも、」
「?」
「今日は……」
約束したから、と断ると、ぐいっと身体を引き寄せられた。
「はい、寝なさい。言うこと聞いてくれるんだろ?」
「あ………」
先生の、膝枕。
髪を梳くように撫でられて、目蓋が重い。
「せんせ……」
「ん」
「ごめ、なさ……僕、甘えて、ばっかりで……」
「もっと甘えていいのに」
見えないけれど、頭上で先生がくすっと笑ったのがわかった。
「ねこみたいだな」
「ねこ……」
「にゃーって言ってみ」
「……にゃー……」
「っ……」
温かいぬくもりと、安心する声。
ゆっくりと、暗やみに落ちていく。
「愛してるよ、」
先生、僕もだよ。
ずっとそばにいてね。
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