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「面白かったな」
「続きも見たいですね」



DVDを観終わって、まったり。
……座り方はそのままで。



「こっち、こっち向いて座って」
「………えっ!」
「顔見たい」



指示されたのは、向かい合う形。
ソファの上だし、先生の膝に、跨る、ようになる。

でも約束したし、とおずおず座った。
先生が優しく笑って、頬を両手で包んで、キスしてくれた。



「雨宮からしてよ」
「っ……」
「な」



誕生日だから、約束したから、と自分に言い聞かせた。
今日の先生、すごく甘えん坊だ。



「ん……っん!」



ちゅ、と触れるだけのキスをすると、ぐいっと頭を押さえられた。
戸惑っている間に先生の舌が入ってきた。



「ふ、んうっ……あっ」
「可愛いな、ほんと」



する、と服の間に手が入って、背中を撫でられた。
素肌に直に触れる先生の手が、ひやりと冷たい。



「冷たっ……ん、う…」
「……やべ」
「っ……はぁ…」



唇が離されて、手も退けられた。
先生は僕を隣に座らせて、



「……なんか飲み物持ってくる」
「あ、はい……」



……どうしたんだろう。
妙に顔を隠している気がする。

……ま、いっか。



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