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「はい、ここ座って」
「………」
「早く」
「………はい…」



休日にやってきた、先生の家。
呼ばれて座るのは、ソフア。
……先生の、膝の間。



「髪柔らかいなー」
「………」
「………ふっ」
「ひゃあっ!」



後ろから髪を弄られていたら、突然耳元に息を吹き掛けられた。



「な、なっ……!」
「耳弱いよな」
「っん!」



ぺろ、と舐められる。

いつもだったら「やめてください」と言えるのに。
今日は、言えない。

先生の誕生日、プレゼント何が良いですかと聞いた僕に、先生はにっこりと笑って、



「1日だけ、俺の言うこと聞いて」



と言った。



「よし、DVD観よ」
「……!」



僕のお腹あたりで、先生が手を組んで抱き締めてきた。



「うう……」
「あーいい匂い」



すり、と頭に頬をすり寄せられた。

まだ、陽が高い。
1日は始まったばっかりだ。



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