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僕と春川くんが話しはじめて、一週間くらい経った。
春川くんの一方的な告白で、僕たちは付き合いはじめたのかは、よくわからない。
ただなんとなく、一緒にいる時間が増えた。

毎日メールも、電話もきた。
毎回春川くんからで、他愛ないことを話して、それで終わりだった。

―――それだけで、僕の心は段々満たされていった。



「っ……は、」



夜は、嫌いだ。
理由もない不安がやってきて、僕を襲う。
息が詰まって、何もできなくなる。

―――いっそ、死んじゃえばいいのに。



「はぁっ、は、っ」



僕はどうして、こんなに弱いんだろう。
不器用な生き方しかできないんだろう。
誰にも心を開けずに、一人ぼっちなんだろう。

―――いや、違う。
僕はもう、一人じゃ、



「………!」



携帯が、鳴った。

夜10時。
春川くんが必ず電話してくる時間。
涙で霞む視界の中、震える手で引っ掴んだ。



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