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僕は、自分の弱さが、嫌いだ。

そのくせ意地っ張りで、誰かに助けを求められない。
いや、助けを求められる人なんていない。

―――僕は、一人だ。



「結城ってさ、可愛い顔してるよね」
「………は?」
「俺と付き合わない?」

「…………はい?」



唐突なことは、唐突に始まるようで。

放課後に、日誌を書いていたときのことだった。
同じクラスであまり話したことのない春川くんと、日直になった。
春川くんはクラスでもリーダーというより、かなりモテる。
同じ男から見ても、綺麗な顔してると思うし、って、


「ちょっ……なに、触って……!」
「んー?」



訳が分からなくてぼうっとしていたら、するりと頬を撫でられた。



「だめ?付き合うの」
「や、だめ、っていうか、」
「じゃ決まり、ね」



―――そのまま、キス、されました。

慌てる僕を見て、春川くんはぽつり。



「やっぱ、かわい」



……変な人。



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