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side.綾



ぼふん、とベッドにダイブした。
都築の匂いがした。

なんで朝倉さんがいるんだろうと思ったら、都築がいないって。
明日まで、いないって。
じゃあ今日は、一人で寝るんだ。



(………都築、)



何で言ってくれなかったんだ。
でも言ってくれてても、同じ気持ちだったんだろうな。



(………さみしい、)



気付いたら、涙が出た。



「っ、ふ……うぅー…っ」



早く帰ってきて。
都築がいないと、俺、



「都築ぃ……うぇ、っ」
「………桜木くん」



いつの間にか朝倉さんが入ってきて、布団の中に丸まっている俺の頭を撫でてくれた。



「すぐ帰ってくるよ」
「う、っ……ん」
「寂しいね」
「っ、うん……っ」



その手は、温もりも大きさも、都築のとは違っていたけれど。
優しさだけは、同じだった。



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