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side.航



いれたくない、わけない。
俺はそれなりに健全な男子高生だし奈津が好きだし興味あるし見てみたいし。

……いい、かな。
奈津に嫌われるかな。



「……どうしたの、」
「う、わっ……!」



突然、すぐ後ろから奈津の声がした。
おそらくやけに準備が遅かったから、心配したんだろう。



「あああああ!」
「!?」



ぽちゃん。
驚いて、マグの中に落としてしまった。
しゅわっとそれは溶けて、コーヒーに紛れた。



「こっ、こう……?」
「や、あの、ごめんっ」
「……?持ってくよ、?」



慌てふためく俺を気遣って、奈津が2つのマグを持っていってくれた。
俺の分を机において、奈津はそのまま、口に、



「わあああっ」
「!?」



ごくりと、奈津の喉が動いた。
……飲ん、じゃった。

や、一口だったし、大丈夫だ、きっと。



「ね、どうしたの、変だよ……」
「あの、その、」
「具合わるい?気分わるく、な……い……?」



心配そうな奈津の顔が、きょとんとした顔に変わった。



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