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side.恭平



あれから満月が安心して眠るまで、何度も身体を重ねた。
今は隣で、無防備な寝顔をさらしている。



「穏やかな顔、してんなあ……」
「ん……」



前髪を払うと身動ぎされ、思わず苦笑した。

こんな安心しきったような顔を見せるのは、俺の前だけだ。
いつもはしっかりしてる満月が泣くのも、俺の前だけだ。
たったそれだけだけど、すごい特権。



「……かわい」



触れるだけの、キスをした。
満月が身体を丸めて、擦り寄ってくるもんだから。
そのまま抱き込んで、また一眠りすることにする。

腕の中にある小さな温もりを、絶対に離さないように。



「おやすみ」



大切に、大切にしてやりたい。
こう思うのは、お前だけだから。



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