2
 

side.恭平



満月の家のチャイムを鳴らす。
合鍵は持ってるけど、一応。



「入るぞー」



言って、ドアを開けて、



「っ……!」
「きょう、へ……」
「おまっ……身体熱い、」



満月が倒れ込んできて、咄嗟に支えた。
くたりとした身体は熱くて、息も荒いのがわかる。



「うろつくなよ、大人しく寝てろって」
「恭平が、くる、から……」
「馬鹿、俺のことはいいんだよ。いつでも会えるだろ」
「う………」



横抱きにしてベッドに下ろした。
さっき近くのコンビニで買ってきた冷えぴたやらを貼ってやる。
保健医の満月の方が対処はうまいんだろうが、仕方ない。



「熱いくつ」
「さんじゅう、はち……?」
「……お前なあ」



そんな熱があるなら、俺のこと断れっての。



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