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side.航
「あぅ、っ……ふ、」
「気持ちいい?」
「んー、っ」
奈津がしがみつきながら俺のシャツを噛んで、声を押し殺した。
手の動きを速くして、もっと乱れる姿を、見たくなる。
こんな奈津が見れるのは、俺だけ。
そう、優越感に浸りたい。
「や、だめっ……あっ、」
「……奈津は、誰のもの?」
達する寸前。
息も絶え絶え、潤んだ目の奈津に問い掛ける。
ずるいとはわかってる。
でも、奈津から聞きたい。
「俺は奈津のものだよ。じゃあ、奈津は誰のもの?満月先生?」
「は、ぅ…」
「答えて」
奈津の口に俺の指を突っ込んだ。
中を懐柔するように動かして、奈津の返事を待つ。
「……う、」
「ん?」
「こぉ、のっ……航の、もの…」
「よくできました」
口から指を抜いて、奈津の後孔に一本いれた。
「んぁっ……は、ぁっ」
「俺のものなら、俺以外は見ないよね」
「み、ないっ……あぅ、っ」
「いいこ」
一本ずつ、増やしていく。
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