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身体を洗われて(さすがに前は全力で拒否して自分で洗った)、次は髪。
「遥の髪柔らかいよな」
「樹だってさらさらじゃん」
あ、なんか気持ちいかも。
「流すから、目瞑れ」
「ん」
ざばぁ、と泡が流された。
たまには一緒にお風呂も、いいかなーなんて。
「先入れ」
「えっ……俺も樹の」
「疲れてるだろ」
「やだ、俺もしたい!」
「……じゃ、髪だけな」
樹の仕方ないなぁっていうみたいな笑い方、嫌いじゃない。
駄々こねることでもないけど、俺ばっかりされるのも嫌だ。
でも疲れてるのも事実で、素直にしたがった。
湯槽に使って、樹が身体を洗い終わるのを待った。
「ん、終わった」
「こっち、こっち向いて」
湯槽の中で膝立ちになって、頭を垂れる樹に触れた。
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