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休日、僕は久しぶりに一人で過ごした。
いつもは先生と一緒にいるのに、体調が悪いと言って、あわないようにした。



「……あ……」



何もしたくなくて、ベッドにただ伏せていた。
それでもお腹は鳴る。
部屋には何もなかったから、コンビニで何か買おうかと思った。

ふらふらした。
気分は悪かった。
寮を出た瞬間、僅かな段差に気がつかなかった。



「あっ……」
「っぶね、」



ぐい、と腕をひかれて、足が宙に浮かんだ。



「すみませ、っ」
「………雨宮?」



はっとして顔をあげた。
……乾、君。

思わず、体が強ばったのがわかった。



「雨宮、」
「ひっ……」
「お前ふらついてる」



こわい、こわい。
もう、いやだ。



「や、やだっ……」
「……ンな怯えんなって」



あっという間に、横抱きにされた。

頭のなかがいっぱいいっぱいで、気付いたら、真っ暗になった。



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