3
 

「失礼します……」
「ん、」



職員室かと思ったら、今日は進路指導室にいた。
コーヒーの匂いがする部屋で、二人っきり。



「宿題、職員室の机、置いてきました」
「さんきゅー……って、じゃあお前、ここ何しにきたの」
「……っ!」



そういえば。
宿題を置いていけば僕の用事は済んだわけだし。
何でこんな、先生を探したり、



「ぶっ」
「……え」
「顔赤い」
「う、えっ!」
「会いに来てくれたんだよな?」



先生が優しく笑って頭を撫でて、顔が近付いた。
ちゅっ、と軽いキス。



「俺の自惚れ?」
「っ……違い、ます……会いたかった、から……」
「……可愛いなぁ」



先生からそう言われると、恥ずかしくってくすぐったくって。
でも幸せで、ずっとこのまま時間が止まればいいのに、と思わずにはいられなかった。



の、に。



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