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「失礼します……」
「ん、」
職員室かと思ったら、今日は進路指導室にいた。
コーヒーの匂いがする部屋で、二人っきり。
「宿題、職員室の机、置いてきました」
「さんきゅー……って、じゃあお前、ここ何しにきたの」
「……っ!」
そういえば。
宿題を置いていけば僕の用事は済んだわけだし。
何でこんな、先生を探したり、
「ぶっ」
「……え」
「顔赤い」
「う、えっ!」
「会いに来てくれたんだよな?」
先生が優しく笑って頭を撫でて、顔が近付いた。
ちゅっ、と軽いキス。
「俺の自惚れ?」
「っ……違い、ます……会いたかった、から……」
「……可愛いなぁ」
先生からそう言われると、恥ずかしくってくすぐったくって。
でも幸せで、ずっとこのまま時間が止まればいいのに、と思わずにはいられなかった。
の、に。
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