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「今日はゆっくりしような」



先生が僕をまた寝かせてくれた。



「もう昼だし、上手いもん作ってやるよ」
「……ん……」
「いいこにしててな」



買い物してくるから、寝てろ、と言って先生は外出する。
気を遣ってるのだろう、安心させるように、笑ってくれる。
僕は少しだけ笑って、手を振る。



「………」



一人、布団を握り締めた。
心の中が、ざわざわする。

薬を飲んでも、足りない。



「………」



ぺた、と裸足をフローリングにおろす。
リビングに置いた僕の鞄から、薬包紙を探しだした。

一錠、二錠、三錠。



「……ない……」



飲んでも飲んでも、足りない。
ざわざわは、治まらない。



「っ………」



ふらふら、する。
手が震える。
何も、考えられなくなって、



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