6
side.譲
キスしたり抱き締めたり、素肌に触れたりは今まであった。
ただ直接的に触るのは、初めてで。
「ん……っ、あっ」
嬌声をあげながら抱き付いてくる雨宮は、想像以上に腰にクる。
「っは……」
「や、せんせっ……」
「ん、もうやばいな」
更に強く握りこんで、スピードを速めた。
「ひぁっ、あ、っ……」
「いーよ、イって」
先端を抉るように指でいじって、
「ん、あっ、あっ……!」
「……ん、っ」
ほぼ同時に果てた。
くてん、と身体を寄せて肩で息をしている雨宮は、いつもより艶めかしくて。
「お疲れ」
「う……」
「大丈夫か?」
「……は、い……」
「馬鹿そんな顔で見んな、」
「っ……!」
恥ずかしがった赤い頬と潤んだ目で見上げてこられちゃ、たまらない。
大切だから、壊したくない。
怖がらせたくなくて、泣かせたくない。
怯えさせて、嫌われたくない。
こんなに、大事に思ってる。
嫌いになるわけないだろ、と雨宮の髪にキスを落とした。
小さな、儚い、愛しい、恋人。
そっと、繊細な雨宮を、抱き締めた。
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