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side.譲
何言ってんだこいつは、
「せんせっ……」
甘い声で呼ばれたら、我慢できることもできないわけで。
きっと俺だけじゃなく、雨宮もきついんだろうけど。
でも、身体、震えてるから。
「……ありがとな」
有りったけの理性で身体を離して、額にキスをした。
横たわる雨宮を起こして、膝の上に座らせる形になる。
「僕のこと、嫌い、に……っ」
「違ぇよ。むしろ逆」
「………」
「俺は教師で雨宮は学生だし、それなりにちゃんとしなきゃ駄目なわけで……ってこれは言い訳だけど」
不安で今にも泣きだしそうな雨宮の髪を梳いた。
嫌いなわけない、こんなに、愛おしいのに。
「大切にしたいの、特に初めては」
「っ……」
「……とか言いながらちょっと今、きつい、よな」
仮にも雨宮も男で、俺が色々触っちゃったし。
「う……」
雨宮がもぞ、と身動ぎした。
つらいのは俺も一緒だ。
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