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side.譲



雨宮が泣き出して、はっとした。



「な、にっ……せんせ、こわい……っ」
「あ……」
「やだ、やだぁっ」



両腕で、顔を隠されてしまった。



「……ごめん、泣かせた」
「っえ、……う…」
「怖がらせて、ごめん」



雨宮の身体を起こして、腕の中に抱き込んだ。
恐る恐る、雨宮が背中に手を回してきた。



「怖いの、や、です……っ」
「ん、悪かった」
「なん、ですか……僕、なにか悪いことっ……」
「や、違う」



ぽんぽんと背中を叩いて落ち着かせる。
時折頭を撫でると、安心したように肩に頭を乗せてきた。



「俺の嫉妬」
「……?」
「他のオトコの服着てるから」
「……え?」



……あ、わかってない。



「こいびとが他のやつの服着てたらやなんだよ!しかも肌、見せすぎだし」
「また、それ……」
「雨宮は無防備すぎ」
「わっ……」



油断してる隙に、上のジャージをがばっと脱がした。



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