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考え出すと駄目だった。
将来への不安。
僕は、どうなるのか。

……先生は、いつか、いなくなるんだろうか。
先生のそばに、いたい。
思うのは簡単だけど、実際はきっと、もっと難しい。



「っ……!」



気付いたら、また傷を重ねてしまっていた。



「っ、はぁ……はっ」



息が苦しい。
心臓がうるさい。
腕は、何も、感じない。

先生、
先生に、会いたい。
―――先生の声、聞きたい。



「けほっ……は、っ」



震える手で、床に落ちてる携帯電話を拾った。
履歴で一番に目につくのは、先生の名前。

3コール目で、繋がった。



『……雨宮?』



優しい、いつもの声。
僕は静かに目を瞑る。



『……おい、どうした、』



少しだけ、声が低くなる。
優しい声だけ、聞かせてほしいのに。



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