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美味しいと言ってもらえて、ホッとした。
テレビを適当に流しながら、二人で食べる。
「ん、うまかった。ありがとな」
「いえ、っ」
ぽん、と撫でられる。
それだけでびっくりしてしまう。
……緊張して。
「風呂ー……今消毒したしな……」
「あ……」
「濡れタオル持ってくる」
タオルと、適当に着替えを渡された。
何から何まで、申し訳ない。
先生はシャワーを浴びてくるそうで、その間に身体を拭いて、シャツに袖を通した。
「……わ、」
先生の、匂いがした。
僕よりずいぶん背が高い先生だ、シャツ1枚でワンピースみたいになってしまった。
なんか、子どもみたい。
いや、子どもだし……。
とか思いながら、リビングのソファに座っていた。
「……うー……」
眠い。
たくさん泣いたし、ご飯も食べて、温かくなって。
寮の部屋は一人だから、誰かと一緒に過ごす夜は、久しぶりだった。
ざあっと、シャワーの音が聞こえる。
先生の、匂いがする。
瞼が、重い。
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