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クラス副委員長の僕と、副担任の日高先生とでは、やはり普通の生徒より話す頻度は多くて。

それとなくちょっかいをだしてくる先生は、割と僕とも歳が近くて親しみやすかった。
単なる仲良い先生生徒から離れて、僕は次第に先生に惹かれていった。
でも言えなかった。
言えるわけなかった。



でもある時、平行線を辿ったままの僕たちの関係が急激に変わった。

放課後の教室、クラス委員長の如月の代わりに仕事をしていたときだった。



「……雨宮か。まだやってんのか」



そろそろ帰れよ、と言いながら先生が教室に入ってきた。
さしずめ、見回りだろう。



「あとこれを運ぶだけなん、」
「……何だよ、これ」



唐突に左腕を掴まれた。
しまった、と顔が青ざめるのがわかった。



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