4
 

荒くなった息を整えていると、する、と後ろに指が這った。
え、と思っていると同時に、僕の出したものを塗りたくられる。
つぷ、と入ってくるのは、先生の指。



「まっ……や、なにっ……」
「ごめん、痛かった?」
「いた、くな、けど、何、こわっ……」



終わりじゃないの?
これから何をするの?

かた、と身体が自然と震えるのがわかった。



「ごめん、大丈夫だから」



先生が指を抜いて、僕を抱き締めてくれた。
落ち着かせるように、背中を撫でてくれる。



「なに、ぼく、わかんなっ……なにするの、」
「……最終的には、繋がるってこと」



ぼんやりした頭で、思考が固まらない。
それって、でも、おとこなのに。



「できるん、ですか……?」
「ん」



そんな、一つに、なれること。



「怖いなら、やめるから……」
「やっ……やだ、」
「え」
「やめないで、ください、っ……」
「……身体、震えてる」
「っ……や、やぁ……」



泣きたくないのに、涙がでる。
怖くないっていったら、嘘になる。

でも、先生と。
そんなことが、できるなら。



「うあ、泣くな、やめないから」
「っして、ください……」
「ん、辛かったら言って、止めるから」
「辛く、ない……」



涙を拭われながらそう言われて、先生がぺち、と額を叩いた。



「お前の身体が大事なの、無理させたくないし」
「大事……」
「そ。だから、ちゃんと言えよ、今日は無理でも次があるんだから」



また、この先もあるって。
一緒にいてくれるって。
先生は、そう言ってくれた。



「はい……」



返事をすると、先生はまた、優しく笑った。



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