3
 

「っあ!」



腕の力が抜けた。
その隙に先生は僕の首元から顔をあげて、僕を見つめる。

……僕自身を、そっと、握られた。



「……かわいい」
「かわい、くなっ……」



恥ずかしくて死んでしまいそうで、顔を腕で覆った。
先生が少し動くのがわかる。



「っう、あ……っ」



先生の大きな手が、僕のを包んで動く。
くちゃくちゃといやな音が聞こえて、また顔に熱が集まる。



「ん、んっ……ふ」
「陸、きもちい?」



漏れる声も恥ずかしくて、口を覆うのが精一杯。



「ね、手離して」



先生が手の動きをとめて、僕に問いかけた。
ぶんぶん、と首を横に振る。



「キス、できない」
「っ……」
「陸は、したくない?」
「……し、たい……」



そっと手を離すと、いいこ、と頭を撫でられて、唇が重なる。
啄むようなものから、段々、深くなって。



「んっ!……ンんっ、んっ!」



先生の手が、また動き出して。



「ん、んんっ………んっ……!」



……先生にキスされたまま、達してしまった。
僕が吐き出したものは、先生の手についてしまって。



「ごめ、なさ、っ汚れて……」
「陸が気持ち良さそうだから、いいの」
「っ………!」



恥ずかしくて、死んでしまいそうだ。



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