1
先生の家につく頃には、日が変わろうとしていて。
「んっ……ん、ぅ」
玄関に押し込まれると同時に、壁に手首を縫い付けられた。
重なる唇と、性急に動く舌。
苦しさも限界になったところで、先生が離れていく。
「っ……!」
びっくり、した。
初めてみた表情だった。
泣きそうな、切なそうな……まるで、慈しむ、ような。
「陸、」
髪を透かれて、耳にキスをされる。
首筋をたどって、鎖骨に及んで。
「愛してる」
甘い、声がした。
前へ
top
次へ
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -