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先生の家につく頃には、日が変わろうとしていて。



「んっ……ん、ぅ」



玄関に押し込まれると同時に、壁に手首を縫い付けられた。
重なる唇と、性急に動く舌。

苦しさも限界になったところで、先生が離れていく。



「っ……!」



びっくり、した。

初めてみた表情だった。
泣きそうな、切なそうな……まるで、慈しむ、ような。



「陸、」



髪を透かれて、耳にキスをされる。
首筋をたどって、鎖骨に及んで。



「愛してる」



甘い、声がした。



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