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「………きさ、らぎ?」
「……起きたか」
恐る恐るリビングに行くと、如月が朝ご飯を作ってくれていた。
(あ、あれ?)
いつもと同じ様子に、なんだか拍子抜けした。
ご飯を食べて、着替えて、学校へ行く。
教室着いて、いつもみたいに、授業を受けて。
(な……なんだ)
気のせい、だったのかもしれない。
あんまりにも如月が変わらないから。
「よっしゃ体育!」
「……館林は体育だけは出来るもんな」
「なっ……」
苦痛だった古典の授業を終えて、解放感。
体育だけは得意なのは、如月が言う通り。
如月は体育も、他の授業もなんでも出来るから―――何も言い返せない。
「おまっ……見てろよ、俺の華麗なシュート」
「どうだか」
鼻で笑われた。
体育は俺が一番得意なサッカー。
ぎゃふんと言わせてやる。
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