4
 

羽鳥先輩がつけた鎖骨の赤い印に、如月が唇を重ねた。
そのまま、同じくキスマークを付けられる。



「きさ、……ぎ、待っ」
「………」
「如月っ」



無言のまま、印を辿る行為は続いた。
さっきまで行為をしていた俺の身体は、恐ろしく敏感になっていた。



「ここは?」
「っ……」
「……わかった」



無言を肯定と捉えたのか、如月は俺の両胸の蕾を口に含んだ。



「やっ……や、如月、っ……」
「………」



如月は止めてくれない。
いつもと違う如月が怖くて、なんだか、とても―――哀しくて。



「………館林?」
「ふ、……うっ、ぅ……」



涙が出た。



「っ……!っごめん、館林、ごめん」
「うっ、……ぅ、えっ……」
「ごめん……」



如月はもう一度優しく抱き締めて、服を着させてくれた。



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