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｢館林が迷惑なら、俺は｣
｢や、迷惑とかじゃなくて。むしろ俺、ありがたく住まわせてもらってるし｣
どうせ家に帰っても、誰もいない。
如月には一人暮らしって言ってる。
あながち、間違ってはいない気がする。
｢……ね、如月｣
｢なんだ｣
伺うような目をしながら、如月は俺の隣に座ってきた。
俺はただぼんやりと、テレビの画面を見つめながら言う。
｢如月はさ、俺とシたくないの？｣
｢なっ……｣
｢だって、もともとはそのつもりで買ったんでしょ？俺、他の客断ってこっち来てんだよ｣
嘘じゃない。
それどころか、なんだか気が乗らなくて、授業中の売りもしなくなった。
だから行為自体、ここ数日はしてないわけで。
｢それは……誘ってるのか？｣
｢契約内容を確認しただけ｣
｢だったら、答えはノーだ｣
驚いて如月を見ると、真っ直ぐな目をしてこちらを見ていた。
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