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如月の家に着くと、ソファに座らされた。
如月はと言うと、キッチンにたっている。



「何、食べたい?」
「は?」
「今日、朝も昼も食べてないだろ」



怒ってると思ったら、食事を作るとか言いだす。
羽鳥先輩もだけど、こいつも何考えてんのかわかんない。



「あー……いいよ。俺、腹へってないし」
「食わないと死ぬぞ」
「や……食っても、吐いちゃうんだよね」
「………」



一時期、何も食事をしなかったら死ねるかもと思ったことがあった。
母親が作った冷めたご飯を、食っては吐く生活をした。

その結果、俺の身体は見事に順応してしまい、吐き癖がついたのだ。



「ね、だからさ。気にしないで」



如月が気を悪くしないように笑ってやると、隣に座ってきた。
そっと、頬を撫でられる。



「だからこんなに痩せてんのか」
「うるさいよ」



ぱしっと軽く手を払いのけた。
如月は苦笑して、キッチンに立った。



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