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side.樹



「顔、見せて」
「ぁ、樹っ……」



遥が俺の肩口から顔を離して、キスをせがんだ。
とろんとした目には薄らと涙が浮かんでいて、それを指で拭いながら、唇を重ねた。



「ふ、っう……んっ」



重ねたまま遥の細い腰を掴んで下から突き上げると、くぐもった声が聞こえた。
びく、びく、と太ももが揺れる。



「んっ、あ、もうっ……」
「ん」
「ひぁっ、あぁっ……」



限界を迎えそうな遥をまた押し倒して、足を抱え込んだ。
俺もたまらなくなって、律動が速くなる。



「あぁっ、う、いつ、きっ……」
「はるか、っ」
「好きっ……いつき、好き……っ」



甘い声の、甘い言葉。



「うぁっ、はっ……ん、あ、あっ……!」
「くっ……」



同時に達して、息も絶え絶えな遥を強く抱き締めた。

もう二度と傷付けないように。
もう二度と、離さないように。



「……あいしてる、」



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