8
side.樹
「あ、ぁっ!」
「大丈夫、か」
「へ、きっ……んっ」
まだ十分に解したとは言えない。
遥を傷付けないように、ゆっくりと腰を進めた。
「やぅっ……止ま、な……で」
「急に入れたら痛いぞ」
「いたいの、や……」
いっぱいいっぱいなのだろう。
いつもより甘えた遥を優しく抱き締めて、安心させてやる。
「ん、うー……っ」
「もうちょい」
やっと全部挿って、動かず遥を抱き締めた。
しばらくすると慣れたのか、無意識に遥が腰を揺らすのがわかる。
「もういいか?」
「んっ……ほしい、」
「っ……」
「あっ……ん、ひぁっ!」
揺さ振ってやると、甘い声が上がる。
それが聞きたくて、遥のイイとこを狙った。
「や、やっ……んぁっ」
「気持ちいいか」
「ん、っ……ん、」
遥が必死に何度も頷いた。
その姿がぐっときて、遥の身体を起こした。
「えっ、……あぁっ!」
「もっと顔見たい」
「ふぁ、っあ……ふかっ……」
繋がったまま俺の膝に座るようにすると、遥の体重で結合部が深くなった。
遥の身体はびくびくしていて、俺にしがみついている。
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