3
 

服を脱いで、シャワーを浴びた。
汗が洗い流されて心地よかった。

まだくらくらした。
気持ちが悪い。

どうして俺はこんなに弱いのかと、いつも思う。
樹に迷惑かけながら、甘えながらも、申し訳ない気持ちでいっぱいで。

誰かに迷惑かけないと生きていけない。
母親にも、同じだった。

だから、お母さんはいなくなったのだろうか。



「っう、……ふ、」



シャワーに混じって涙が流れた。

どうして俺は、こんなに弱いの?



死んじゃえばいいのに。



壁に手をついて、ずるずるとしゃがみこんだ。
頭からシャワーを浴びたまま、俺は泣くことしかできなかった。

足が震えて立ち上がれない。
樹の助けも呼べない。
俺は、ただ一人で。

このまま溶けて死ねばいいのに、



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