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服を脱いで、シャワーを浴びた。
汗が洗い流されて心地よかった。
まだくらくらした。
気持ちが悪い。
どうして俺はこんなに弱いのかと、いつも思う。
樹に迷惑かけながら、甘えながらも、申し訳ない気持ちでいっぱいで。
誰かに迷惑かけないと生きていけない。
母親にも、同じだった。
だから、お母さんはいなくなったのだろうか。
「っう、……ふ、」
シャワーに混じって涙が流れた。
どうして俺は、こんなに弱いの?
死んじゃえばいいのに。
壁に手をついて、ずるずるとしゃがみこんだ。
頭からシャワーを浴びたまま、俺は泣くことしかできなかった。
足が震えて立ち上がれない。
樹の助けも呼べない。
俺は、ただ一人で。
このまま溶けて死ねばいいのに、
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