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樹があまりにしょんぼりして言うもんだから、俺は思わず笑ってしまった。
「……何で笑う」
「いや、だって!……別にいーよ」
「………」
俺がトーストを少し噛ると、樹も手を伸ばした。
「……今日さ」
「んー?」
「実は学校なんだ」
「んー……あ、そだね」
平日の昼12時過ぎ。
当たり前っちゃ当たり前なんだけど。
「たまにはいいんじゃない?樹ガリ勉だしー」
「……お前は2回連続休んだから、数学追追追試だな」
「あっ……!」
「その前に、出席日数足りてんのか」
「誰のせいだよ!」
「……俺です」
授業さぼっちゃったけど。
勉強も(かなり)やばいけど。
それでもまぁいっか、なんて。
こんな昼下がりも、悪くはない。
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