5
ぎっぎっ、とベッドが軋んだ。
指とは比べものにならないの質量が、俺の中に入ってきた。
「う、あっ、!」
「好き、遥、」
「ん、俺、もっ」
足を肩に乗せられて、奥まで突き上げられた。
ぐっ、と樹が入ってくるたびに身体が跳ねて、俺は必死に樹にしがみ付いた。
汗をかいてる樹が、とても綺麗に見えた。
「あっ……あ、樹っ……」
「……ん」
「きも、ちい……っ」
「っ……」
「あっ!」
どくん、と樹が大きくなったのがわかった。
動きが早くなって、結合部からぐちゃぐちゃと音が聞こえた。
追い詰められて、感じて、やっと一緒になれた。
嬉しくて、幸せで、泣き出しそうになった。
「や、んっ……も、」
「俺も、っ」
「あ、ぅ、っ……あ……っ!」
「っ……」
じわりと温かいものが中に広がった。
ぎゅう、と抱き締められながら、俺は視界が暗くなるのがわかった。
樹がぽつりと呟いた言葉は、しっかりと聞こえた。
―――『あいしてる』。
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