3
日向が、泣いた。
自分は俺のモノじゃないと言った。
俺はやっぱり言えなかった。
俺のモノになってほしいと。
日向は最後に抱いてと言った。
もう、縛り付けるのはやめようと思った。
他の奴に奪われるのが嫌な感情を抜きに、
不器用で乱暴な愛情でじゃなく、
俺は最後に―――日向を愛して、抱く。
「んっ、はァ」
「冷たくないか」
「へ、き……っ」
優しく、優しく、抱いてやる。
これが、最後。
服を剥いで、後孔にローションを垂らしてやる。
ぬるぬると伸ばし、ゆっくりと指をいれて解す。
「うぁっ……は、っ」
「痛かったら言えよ」
「んっ、ん」
こんなにもじっくり慣らすのは初めてだった。
まだ眉をひそめる日向の胸を、あいてる指でなぞった。
「あっ……や、っ」
「……指、増やすぞ」
力が抜けたところで、指を増やしていく。
「んぁ、も、っ……」
「え?」
「も、い……っから、っ」
舌ったらずな声とともに、首に腕を巻き付けて抱き締められる。
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