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あれから、何もなかったかのように俺は過ごした。



日向に手を出したやつらには、裕二の協力も得て制裁も加えた。
内容も内容だ、おおっぴらにはしていないが、停学もしくは退学の処分が下されている。

これで、終わり。
俺と日向も、いつも通り。



「総会が終わったと思ったら、次は新歓祭……」
「……裕二、手を動かせ」
「はーいよ」



新歓祭。
入学してきたばかりの1年が、各々のクラスで出し物やらをする祭だ。
あってもなくてもいいようなものだが、あったらあったで楽しい。
上級生は任意参加だが、生徒会はそうは言えない。



「見回りと、各クラスの企画書を集めて……」
「企画書配布分できてます」
「予算額の見直しも……」



やることはたくさんある。

俺も、日向も、話す暇などなかった。
むしろあれ以来、まともに会話したことはなかった。



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