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side.日向



抵抗すると、殴られた。
抵抗するたびに、体力が奪われるのがわかった。

ベタベタと触られて、肌をさらけだされた。
開いたシャツから、知らない手が入りこんだ。
怖くて怖くて、僕は泣くことしかできなかった。
泣くと相手は喜んだ。

何度も、助けを呼んだ。
呼ぶと痛め付けられた。

身体を好きなように弄ばれた。
容赦ないそれに、僕はいつの間にか意識を飛ばしていた。



何度も、何度も。
会長の名前を呼んだ。

今と同じように、レイプまがいなことはされたことはあった。
それでも会長に助けを求めるのは、何だか違う気がした。

違うと思いながら、会長を呼び続けた。



「たす……けてっ……」



会長、








目を覚ますとベッドに寝ていた。
ふわりと香った匂いが、会長の部屋だと教えてくれた。
切れた口の中が傷んで顔をしかめつつ、覗き込んでくる会長を認識した。

すごく、泣きそうな顔。
僕はたまらなくなって、会長に腕を回した。



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