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「……確かに、そうだな」



ドアを見やったそのときだった。



「かいっ……かいちょ、日向がっ……!」



ばたばたと足音がしたかと思ったら、五十嵐が飛び込んできた。
よほど急いだのか汗が一筋落ちた。



「日向が、いまっ……保健室に、」
「……え?」
「殴られて、それでっ……」
「悠っ!」



気付いたら、駆け出していた。
背後に裕二の声を受けながら、走った。

ひなが、何て?

殴られた?
誰に?何故?

ひな、ひな、ひな、



「っ……!」
「……ドアは静かに開けてくださいよ、会長さん」



保健医の日下部満月先生に咎められたが、そんな事はどうでもいい。



「ひなっ……ひな、は、」
「寝てますよ。ひどくやられたみたいですね」



こっちです、と満月先生がカーテンを開けた。



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