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「か、ちょ……っ、もっ……」
「……ふーん」
「あっ……んあっ……!」
日向はあっさり欲を放ち、俺を締め付けた。
その衝撃で日向の中に出すが、波がおさまるとさらに腰を打ち付けた。
「やあっ、!あっ……かいちょ、ぁっ」
「誰が終わりだっつった?」
「う、ァっ……んっ、あぁっ!」
何度も。
何度も何度も。
抱いてやる。
思い出させるように。
俺の存在を。
「か、い、ちょおっ……」
会長、なんて呼ぶな。
またあの時みたいに。
『悠』って、呼べよ。
「っ……ん、あっ……あぁっ!」
先程噛み付いて血が出た首元を、爪でえぐった。
日向が痛みで顔を歪めて、ぼろぼろと涙を流した。
同時に何度目かの欲を吐き出して、かくりと意識を失った。
死んでしまえばいい。
俺が殺してやるから。
傷付けて、傷付けて。
忘れられない傷痕付けて。
傷痕を見るたびに、思い出せばいい。
もう二度と、忘れないように。
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