2
 

「か、ちょ……っ、もっ……」
「……ふーん」
「あっ……んあっ……!」



日向はあっさり欲を放ち、俺を締め付けた。
その衝撃で日向の中に出すが、波がおさまるとさらに腰を打ち付けた。



「やあっ、!あっ……かいちょ、ぁっ」
「誰が終わりだっつった?」
「う、ァっ……んっ、あぁっ!」



何度も。
何度も何度も。
抱いてやる。

思い出させるように。
俺の存在を。



「か、い、ちょおっ……」



会長、なんて呼ぶな。
またあの時みたいに。

『悠』って、呼べよ。



「っ……ん、あっ……あぁっ!」



先程噛み付いて血が出た首元を、爪でえぐった。
日向が痛みで顔を歪めて、ぼろぼろと涙を流した。
同時に何度目かの欲を吐き出して、かくりと意識を失った。

死んでしまえばいい。
俺が殺してやるから。




傷付けて、傷付けて。
忘れられない傷痕付けて。

傷痕を見るたびに、思い出せばいい。
もう二度と、忘れないように。



前へ top 次へ

 
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -