7
 

「……わ」



日向のナカから、尋常じゃない量の精液が零れ出た。
全部俺の出したものだと思うと、少しやりすぎたかと申し訳なくなる。



「……ゆ、う……」
「ひな、」
「あ……ぼく……?」
「一瞬気ぃ飛ばしてた」



ごめんな、と謝ろうとしたら、日向ががばっと起き上がって、抱きついてきた。



「……な、どうした」
「びっくり、したっ……また、記憶……なくなったかと、思っ……」



さっきの喘いでいたときとは大違いで、子どものように顔を歪ませて泣き出した。
置いていかないで、と駄々をこねるように、ぎゅうぎゅうしがみついてくる。



「ゆう、ゆうー……っ」
「もう、一人にしないから」
「っ……ふ、ぇっ……」
「目ぇ覚ましたらいつも、俺が傍にいるから」



記憶がなくなっても。
俺の事を忘れても。

日向が一人にならないように、
泣き出さないように、
抱き締めてあげられるように、
俺がずっと、傍にいよう。

だからずっと、傍にいてほしい。





END.



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