6
全部、全部。
日向が吐き出したものも、快楽も、全部。
俺のものにしたかった。
｢や、だめっ、舐めないで……っ｣
｢……ひくひくしてる｣
｢やあ……｣
｢挿れたい｣
もう何度目かわからない。
ただ欲しいがままに、貪るように、日向を抱いた。
後孔に俺のを押しつけて、ゆっくり挿れる。
ナカは緩くなっていて、けれど侵入した俺を締め付ける。
｢んーっ……ん、あっ｣
｢ひな、｣
ぴたりと素肌をくっつけて、舌を絡めてキスをした。
律動に合わせて漏れる嬌声を飲み込む。
全部、俺の。
｢ゆ、もっ……も、だめ……っ｣
しがみつく日向は息も絶え絶えで、受け入れる側としては限界なのかもしれない。
けれど、足を絡めてすり寄せてくる。
それさえも、いとおしい。
｢んっ……あ、あぁっ……！｣
ぐりぐりとナカを抉ってやる。
掻き回して、ぎりぎりまで抜いて、最奥を突く。
日向の脚を身体につくくらい折り曲げて、手を絡めてキスをしながら、貪る。
｢ん、んっ……ふぅ、んんー……っ！｣
びくんっ！と日向が震えて、ぱたりと力をなくした。
頬を蒸気させたまま気を失い、俺はナカから抜いた。
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