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俺の下で喘ぐ姿は、知ってる日向と同じそれ。
「ゆ、う……っ」
「っなに、」
「ごめんねっ……喧嘩、ゆう、好きだから……っ別れたく、ない……っ」
日向が階段から落ちて、記憶を無くす前。
喧嘩したまま、それっきりだった。
「別れるわけ、ねー、だろっ」
「っ……ほんと、に……っ?」
「信じろよ、」
「んっあ……ぁ、あっ……!」
びくんっ、と日向が達した。
俺もナカに吐き出して、繋がったまま日向を抱き締めた。
「俺も、悪かった……誤解して、責めた」
「……ふ、ぇ……っ」
「……良かった……」
自分でもびっくりするくらい、情けない声が出た。
日向が抱き返して、俺の頭を撫でた。
「好き、いちばん、好き、っ……」
「お前しか、いらないから……もう、忘れんな……」
「ん、ごめん、ねぇ……っ」
俺の、愛おしい、人。
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