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side.日向



やだ、やだやだやだ。
この人、こわい。

雰囲気が怖い。
目が怖い。
殴られそう。

付き合ってたなんて、嘘だ。
おとこ同士、だし。
何より、僕のこと好きじゃない、みたいで、



「ん、っ……」



突然、キスされた。
気付いたら視界が反転した。
ぽすんと背中が柔らかなベッドに触れた。



「忘れてんじゃねぇよ」



低い、底冷えする声。



「やっ、あ……痛っ……!」



首元に顔を埋められて、ガリッと嫌な音がした。
じんじんと、鼓動に合わせて熱がこもる。



「ここも、ここも、俺がつけた」



指で鎖骨やらを押され、骨が軋んだように痛んだ。



「また、つけてやる」



目が、



「や、やあぁぁっ……!」



誰か、助けて。
こわい、



「ふぇっ……う……っ」



僕はこの人、好きじゃない。



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