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「んっ」



柔肌を撫でるようにするすると手を滑らせると、千夏の声が変わった。



「ゆ、じ……?」
「んー?あっ、ほら、次は猫だよ」



テレビを観たいなら観ていればいい。
俺は好きなようにしてやる。



「やっ、ゆうじ、やだ」
「何で?テレビ観てればいいじゃん」
「観られ、な、っ」



胸の飾りをきゅっと摘むと、びくんっ、と身体が跳ねた。



「や、テレビ、観てるのに、な、でっ」
「……ふうん、千夏はそっちの方が大切なんだ」



意地悪をしているのはわかる。
大人げないのもわかる。

独占欲は、留まることを知らない。
俺のモノ。
俺だけを見てればいい。

そう、思ってしまうから。



「お仕置きしてあげる」



もう、余所見できないように。



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