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side.綾
｢……ん……｣
目を覚ましたそこは、まばゆい光。
それがカーテンの隙間から差す陽光だということに気付くのに、少し時間がかかった。
｢っ……！｣
ベッドに寝そべる俺の隣には、誰もいない。
そっと触れると、そこはまだ、温かかった。
｢んっ……｣
わずかな、下腹部の痛み。
シーツに触れる、素肌。
大丈夫、夢じゃない。
匂いの残る布団を頭から被って、床に引きずるように立ち上がった。
全裸の身体を隠すように、しっかりとくるまって。
｢……あ……｣
静かにドアを開けた先のリビング。
ペットボトルを仰ぐ、上半身裸の、姿。
ちらりと目があって、
｢……綾｣
その声が耳に届いた瞬間、何かが崩れ落ちたような気がした。
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