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side.綾



その声が耳に届いた瞬間、夢かと思った。



「っ……もっかい、言って……」
「……もう言わねーよ」
「やだ、もっかいっ……」



ちゃんと、聞きたい。



「……好き、」



耳元で囁く。
喉でごろつく、低くてどこか優しい声は、都築のもの。



「……うそ、」
「嘘でんなこと言うか」
「だって、おれ、」
「じゃなきゃこんなことしてねーよ」



ゆら、と腰を揺らされて身体が震えた。



「おれ、汚い、しっ……我が儘で、ずるい、」
「いい」
「っ……」
「お前が、いい」



涙が、零れた。



「おれもっ……すき、都築がいっ……」
「っ……」
「すき、だいすき、都築……っ」



深く、唇が重なった。



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