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side.綾
たまらなくなって、ぎゅっと抱きついた。
素肌が触れ合って、くすぐったい。
「いい、よ……っ」
「……可愛い」
―――え?
今なんて、と頭を回転させようとしたら、既に反応し始めている俺自身に都築が触れた。
「あっ……!」
優しい手つきから、段々強くなる。
声が零れそうになって、手の甲で押さえた。
けれど耳に流れ込む水音は、止まらなかった。
「ふ、っう……んっ」
「声出せよ」
「やぁ……っあ、んぁっ……!」
かぶりを振って拒否すると、後孔を違和感が襲った。
都築の舌が入り口を舐めて、ぐ、と入り込んできた。
自身に触れる手は止まらず、声を押さえることもままならなくなった。
「あ、っ……都築ぃ……っ」
「ん」
「ぁっ……んあぁっ」
舌と一緒に指が入り込んで、思わず力が入った。
「ほら、足閉じんな」
「う、う……っ」
「……きつかったらちゃんと言って」
腰を撫でて、太ももにキスされた。
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