3
「ん、んっ、ぁ」
恐怖からか、身体はもう思う通りに動いてくれなかった。
力が抜けて、目の前の先輩にしがみつくことしかできなかった。
「ふ、あっ」
同時に、混乱もしていた。
どうして僕が、ということ。
血を吸われてる、ということ。
吸われることに、快楽を感じる、ということ。
「んぁ、ぅ……っ」
「……お前……」
「は、ぅ……?」
涙で先輩の顔が歪む。
前髪を払われたのがわかった。
「ん、んんっ……」
残滓を啜るように、再び首筋を舐められた。
ちゅう、と吸われるたびに、身体がびくりと跳ねる。
「うまいな……」
「あ、ぁっ、」
じゅう、と強く吸われれば、力が抜けてしまう。
息も絶え絶えになって、変な声も出てしまって。
「せ、ん、ぱい……」
「………おい」
「ん……」
「おいっ」
暗転。
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