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冷えた身体を暖めるように、抱き締めたまま布団の中に入った。
「こわ、ゆめっ……」
「ん、もう大丈夫」
「や、いかな、で、」
ポロポロと涙を溢した。
「いかないよ、どこにも」
「やだ、や、あっ」
「ちなつ、」
「ゆ、じ……も、いつか、」
―――しんでしまうの?
「っ……」
胸が、痛い。
「しんで、ひとり、にっ……」
一人でそうやって、孤独に怯えてきたのだろうか。
俺は今まで、何をしてたんだろう。
「っ……ごめん」
「な、で……あやまる、の……?」
「ごめんな、」
こんな小さい身体で。
一人で、怯えて。
その間俺は、一体何をしていた?
他人の身体で遊んで。
快感だけ求めて。
千夏をこんなにしたやつらと、なんら、変わりない。
慰めるように、頬に、唇を寄せた。
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