7
side.恭平
ひとしきり吐いた浅井をベッドに運んだ。
顔色は最悪だった。
「少し寝ろ。ちょっと顔色良くなったら帰ろうな」
「……あ、」
ぐったりとした浅井が、少しだけ口を開けて、何かを言おうとした。
「浅井?」
「っ……あ、」
途端、浅井の頬に涙が伝った。
「なっ……どうした、気分悪いのか」
「せ、んせ」
「え?」
ポロポロと、涙を溢して。
「み、つき、せんせ……」
ぎゅっと、布団を握った。
「いかないで………っ」
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