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side.航



｢……｣
｢……｣



沈黙。



｢……好きですよ｣
｢っ……じゃあ、｣
｢私とあなたでは訳が違う。奈津の傷まで、あなたは抱えてやれる自信が、ありますか？｣



何も、言えなかった。
拳を握るしか出来なかった。



｢じゃあ……教えて下さい｣
｢………｣
｢奈津に何があったのか。何を、抱え込んでるのか｣


｢……いいでしょう｣





｢……奈津はこれまで、親の愛情を受けた事がありません｣





｢………え？｣

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